情弱乙wwwwwwwww

にーと(笑)が情報弱者に物事を丁寧に解説するポエムです、

漫画村から読み説く定額サービスの成功と失敗

なんか今日朝起きた時は漫画村500円スレがpart1でまだ200ぐらいしか伸びてなかったのですがそこからかなりの勢いで伸びていたので定額サービスについて考察してみる。

有料コンテンツは割れサイト群との勝負

これはどの無形コンテンツに言えることなのですが割る労力>買う労力の環境下ですと公式側はまず割れサイト群には勝ち目はありません。大体日本の最低時給が900円ぐらいですので仮にノーリスクで1時間当たり5000円分の効率で割れるのであればほとんどの人は割れサイトを選びます。例えば業界人がWikipediaの情報をある程度参考にするように公式でさえ無償の無形コンテンツに依存しています。もちろんWikipediaの情報元は引用して補足しているだけの非営利団体ですがそれでも有料の辞書より優れている点は大いにある。優秀かつ無償のコンテンツは身近に潜んでいるのだ。

漫画村のビジネスモデルは理に適ってる

運営モデルは非人道的だがビジネスモデル的にはかなり理が適っている。フリーモデルでサービスを展開し利用ユーザーが巨大になったらプレミアムプランを追加する王道的かつ効果的な戦略だ。実際スレを覗いてみると本気で課金する人も多く見受けられる。多分ネタではないだろう。マーケティング戦略も炎上商法的だが大成功しているのも事実。ここまで炎上商法が成功した事例は他に存在しないと思う。もう一つモデルの柱になっているのが無限の供給だ。無形物なので在庫管理がサーバーに依存するものの在庫は無限に等しく在庫が切れることが無いので在庫の仕入れや在庫の差し押さえが行われない限り破綻することがない。これはコンテンツを扱う業種すべてに言えるだろう。最後にコンテンツの充実だ。ユーザーが望むコンテンツ量が揃っていないサービスはサービスとして成立しない。事実コミックDAYSなどの公式読み放題が成功しない理由の一員としてコンテンツ不足が挙げらる。それに対して漫画村はコンテンツが充実しているので無料・有料問わずユーザーが流れるのは必然的だと考える。このようなマーケティングミックスが絶妙に合わさっているので漫画村は日本トップのアクセス数を叩き出したと結論付ける。

業界が割れサイト群に勝った事例

冒頭に割る労力>買う労力の構図を提示しましたが反対にこの構図が逆転すれば必然的にユーザーは公式のサービスに流れます。私が知っている範囲の例としては音楽/動画/ゲームソフト等の業界は割れコンテンツに対抗できるだけのサービスを保持しております。

音楽業界の例

Google music・Apple Musicなどの定額で配信しておりかつマーケティング/安定したコンテンツ供給と充実/お手頃な価格なのが特徴的だ。反対に定額料金を払うまで使わないユーザーは1曲から購入できるのでユーザーの選別が出来ている。私なんかは新しい曲をよく聴くので定額は有り難い。逆に私の親は一つの曲を何度も聴くらしいので定額より1曲販売は有り難いとか。コンテンツの充実とデバイスの覇権が割れサイトの最大の差別化。

動画業界

主に海外で主流になっているようですがNetflix・Hulu・Amazon videoなども同じですね。ただマイナーや国産のモノは置いてないところが多いのでまだまだコンテンツ不足が否めない業界。それでも海外の人にとっては充実している様子。4K対応やフルHD対応は割れサイトではカバーしきれない強み。

ゲームソフト業界

今のところsteamの利便性が優れ過ぎて独走状態です。インディーゲームの聖地でもあり価格も地域ごとに差はありますが国産ソフト会社を除いて素晴らしい価格設定です。優秀なクライアントツールが割れサイトの最大の差別化となっている。フレンド機能はゲーマーにとって最高に嬉しい。割ったゲームを一人でやってもつまらない。

 

人によっては的外れだと思う意見はあるかもしれないがいずれも割れサイトとの差別化を図っているのがわかる。

 

漫画業界は漫画村のせいで終わるのか

これの現象は遅かれ早かれ予測できたことです。漫画家は悪くないです。この現象の一番の戦犯は出版社がユーザーが望んでいるスタイルに合わせられなかったのが最大の原因だと私は思います。確かに実物を本を買って読みたい層はいます。kindleの本を一つずつ買って読みたい人もいます。ですが定額で充実したコンテンツを読み漁りたい人もいます。Amazonkindle読み放題がありますがほとんどの読みたい本が対象外です。特に国産本。いつまでも新しいビジネスモデルが構築できなければこのまま衰退してしまいます。

 

どうも日本企業は知的財産を安売りしたくないらしい

これはモノの価値を維持するには効果ですが供給がサーバーに依存できる無形であるコンテンツにおいては良い策ではないと思います。割れサイトの対応が容易であればこの形態でも十分ですが現状容易ではないのでコンテンツを管理している経営者側は有効な対策を構築しなけばこのビジネスモデルは破綻/衰退します(需要と供給の破綻でもある)。比較的割れ難易度が高いCS機のソフトでもない限りこの問題は解決しないでしょう。反対にswitchのソフトは独自開発/独占販売かつ割れの難易度が超高いのであそこまで爆発的に安定して売れ続けてます。